高齢の両親のことを考えて、長年住み慣れた環境での建て替えを検討していたSさん。数々の展示場を見たり宿泊体験をしてみたが、なかなか納得いく家がなかったそうです。そんな時に星和住研の家づくりに出会い、施工邸を10件ほど見学。エアパス工法や地域材にこだわっている点、仕事の丁寧さに惹かれ、同社での家づくりを決めました。将来を見据えて、1階はバリアフリーの広がり間取りに。家中の温度差がなく、必要に応じて建具で仕切れるようにもなっているので、心落ち着く家で、家族の絆も深まっていくようです。(遠賀郡水巻町S邸)
すべての居室が南に面し、部屋の隅々まで光が注ぐ開放感いっぱいの室内(写真A)。広々とした大空間ながら、冬は蓄熱式暖房機1台で家中が穏やかな温もりに包まれます。これも保温性・調湿性に優れた自然素材と、季節に応じて室内環境を整えるエアパス工法ならではです。
成熟した庭の木々が、大きな窓の向こうに広がる、広縁付きの8畳の和室(写真B)。床の間の左手には違い棚、右手には書院と、本格的な設えになっており、繊細な木組みの内障子など、細かな部分まで丁寧に納められています。また、2階ホールの洗面化粧台も同社オリジナル(写真C)。奥がトイレになっており、手洗いカウンターの機能と、朝の身支度時にはドレッサーとしても活用できるよう、スツールや可動式のチェストも用意されています。
床はヒノキ、壁や天井、収納扉などはスギで仕上げられた洗面脱衣室(写真D)。無垢材が余分な湿気を吸収してくれるので、室内はいつもカラリとしており、タオルなどを部屋干ししても早く乾きます。また、鏡部分はスライド式になっており、内部にも棚を用意。洗面まわりの小物がすっきりと納められます。Sさんのこだわりは1階のトイレにも。ゆとりの広さに3枚仕立ての引き戸や手すりを設け、将来的に車いすでも楽に使えるよう設計されています(写真E)。